楽天市場の送料の自動計算がもう少し賢くなってくれたらいいのにと思う人も多いのではないでしょうか。
個別に送料が設定できたりと高性能ではあるのですが多くのショップではそんな複雑な送料設定は必要ないと思います。
当店の場合は以下の通り
- 送料は北海道・沖縄は1500円でそれ以外が500円
- 10000円以上お買い上げで北海道・沖縄への送料1000円、それ以外は送料無料
楽天でこの条件で送料を自動計算することは可能ではありますがオススメできません。楽天の送料自動計算がまともに働くのは送料別の商品に対してだけで、商品を送料無料に設定すると問答無用に送料0円となります。
「この商品は単価が1万円以上だから送料無料に設定してアピールしたいけど北海道・沖縄は送料をもらいたい」という場合は受注後に手動で送料を加算するしかありません。
この辺りはYahoo!ショッピングの方が便利で商品別に送料無料アイコンの設定はありますが、アイコンが付くだけで送料無料になるわけではなく、合計金額に対して料金表の送料が適用されるためにわかりやすくお客さんにとっても親切です。注文の時点で送料がいくらになるかわかるのですから。
楽天は注文時点では送料無料となっていても後ほどショップから届くサンクスメールには送料が加算されていることが普通にあります。北海道や沖縄に住んでいないので経験はありませんが楽天の送料無料は信憑性に欠けるというのが正直なところです。
ショップとしても選択肢を使ったり注意書きで北海道・沖縄は送料が発生する旨をページ上で伝えるしかありません。何よりも問題は送料が注文後加算になる場合に全額ポイントで支払うことができないという仕様です。以前はお客さんが注文時に「全てのポイントを使う」を選択しているとショップ側で送料を加算してもポイントがある場合はポイントが充当されました。今はポイントは注文確定時の金額分までしか使うことができず差額は別途請求されます。→楽天公式ヘルプ
ショップ側としても注文を確認して発送先が北海道・沖縄だったら送料を加算してと手間が増えますが現状はこうするしかありません。楽天を始めたばかりの時はこれくらいの自動計算くらいできるだろうと思いましたができないとわかりガッカリでした。このことは楽天に出店する以上は当たり前の作業となっています。カートで自動計算させてこの手間を省く方法は全商品を送料別に設定することです。こうすることでヤフーと同じ計算方法になりますが、送料無料のアピールができなくなり売上がダウンします。
送料無料に設定する最大のメリットは楽天サーチで送料無料にヒットすることです。2017年9月の仕様変更により商品ページで送料別に設定するといくら商品名に送料無料と書いても検索にはヒットしなくなりました。
また「高額割引情報の登録」という項目もくせ者です。これは○○円以上で送料○○円にするという機能で、設定しておくとカートで「あと○○円で送料無料!」と表示してくれる便利な機能です。これも一律にしか設定できないので0円に設定すれば送料無料になります。
これらの機能を使わずに送料無料のアピールも捨ててようやく送料加算の手間から解放されますが売上が減っては本末転倒なので余程の事情がない限りは手間を取るでしょう。
いつか改善されるものと期待していますが2017年1月の「商品別配送設定」に伴う仕様変更でもこの部分は変更されなかったので絶望的です。楽天としてはとにかく送料無料にしてほしい方針なのでいつまでも不便なまま、そしてお客さんにも不親切な状況が当面つづくと予想されます。ショップの手間はいいとしてもお客さんに不親切なのはどうにかして欲しいですね。